【この記事のポイント】
車の支払いは、ほぼすべて時期が読めます。自動車税は毎年同じ月。車検は2年ごと。保険は契約日が起点。予測できるということは、備えられるということです。それでも重なったときは、支払いを3つに分類して優先順位をつけます。順に説明します。
今日のおさらい:要点3つ
- 年間の車関連費を12で割り、毎月取り分けるだけで負担感は変わる
- 支払いは「動かせない」「相談で動く」「ずらせる」の3つに分類する
- 納付先への相談は費用ゼロ。早いほど選択肢が多い
この記事の結論
- 最も重要なのは、いつ何にいくらかかるかを紙に書き出すこと
- 重なった月は、支払いの分類と優先順位で乗り切れることがある
- それでも足りないなら、資産の使い方を負担の少ない順に検討する
毎年きついのに、毎年忘れている
納付書を見て、カレンダーを確認する
ポストに封筒が届きます。開けなくても中身はわかっている。それでも開けて、金額を見て、少し黙る。そして今月の引き落とし予定を頭の中で並べ直す。
車検の案内も同じ頃に届きます。保険の更新通知も重なる。それぞれ単体なら何とかなる金額でも、同じ月に並ぶと圧力が一気に上がります。
よくあるのが、毎年この時期に同じ思いをしているのに、翌年また同じ状態になっていることです。忘れているわけではなく、日々の生活に紛れてしまう。
予測できるのに、備えられない理由
正直なところ、備えられない最大の理由は「金額を把握していないこと」です。いくらかかるかを知らなければ、いくら取り分ければいいかも決まりません。
そしてもうひとつ、車関連費は生活費とは別枠で来ます。日々の家計簿には出てこないので、意識から外れやすい。
数字を一度出すだけで変わる
実は、年間の車関連費を一度計算するだけで、翌年の景色が変わります。金額がわかれば月あたりの必要額が出て、取り分ける習慣がつくられるからです。
ケースによりますが、計算した結果「思ったよりかかっている」と気づく方も、「この車があるから成り立っている」と再確認する方もいます。どちらにしても、判断の土台になります。
備える側の作業
年間費用を書き出す
- 自動車税(毎年)
- 車検・法定点検(2年ごとの費用を年あたりに換算)
- 任意保険料
- 燃料代
- 駐車場代
- タイヤ・オイル・バッテリーなどの消耗品
- 高速道路料金
合計を12で割ると、月あたりの負担が出ます。この数字を把握している方は多くありません。書き出す作業自体は30分もかかりませんが、やっていない方がほとんどです。
ここで出た金額は、車を持ち続けるかどうかを判断するときの基準にもなります。手放した場合に増える移動費と並べれば、比較の形になるからです。
取り分ける仕組みをつくる
計算した金額を、毎月別の口座か封筒に移します。生活費と同じ場所に置いておくと、いつの間にか使ってしまうからです。
自動送金の設定にしてしまえば、意識しなくても積み上がります。地味な方法ですが、これがいちばん効きます。意志の力に頼らない仕組みにするのがコツです。
金額を満額にできないなら、半分でも構いません。ゼロと半分では、重なる月に立てられる作戦がまったく違ってきます。
カレンダーに先に入れる
車検の月、税金の納付月、保険の更新月。年初に予定として入れておきます。1か月前にも通知を入れておくと、準備の時間が取れます。
点検やタイヤ交換は、時期によって予約が取りにくくなります。早めに動くほうが、費用も抑えられる場面が多い。
重なってしまったときの対処
支払いを3つに分類する
- 期限が決まっていて動かせないもの
- 相談すれば分割や猶予に応じてもらえる可能性があるもの
- 時期をずらしても支障が小さいもの
この分類だけで、今月に必要な金額が減ることがあります。全部を同じ緊急度で扱うから、必要額が実際より大きく見えるのです。
紙に3列で書き出してみてください。左から順に、動かせないもの、相談で動くもの、ずらせるもの。書き終えたときに「今月どうしても要る金額」が確定します。その数字が、判断の出発点です。
納付先・支払先に相談する
自動車税や公共料金は、納付先に相談することで分割などの対応を案内してもらえる場合があります。費用はかかりませんし、資産も動かしません。
実は、この選択肢がいちばん飛ばされます。言いにくい、恥ずかしい、断られそう。気持ちはわかりますが、延滞してからでは対応の幅が狭まります。
車検の内容を確認する
車検の見積もりには、法定費用と整備費用が含まれます。整備の中には「今回必ず必要なもの」と「次回でもよいもの」が混ざっていることがあります。
内訳を出してもらい、優先度を確認してください。安全に関わる部分は削れませんが、そうでない部分は次回に回せる場合があります。
よくあるのが、見積もりの総額だけを見て「無理だ」と判断してしまうことです。内訳を分けると、今回必要な金額が下がることがあります。聞くだけなら費用もかかりません。
よくある失敗
失敗1:整備を先送りして高くつく
費用を抑えようとして必要な整備を見送ると、後で大きな修理になることがあります。小さいうちに直すほうが、結果的に安い。ここは節約すべきところではありません。
失敗2:延滞してから動く
連絡せずに期限を過ぎると、選べる方法が減ります。督促が来てから相談するのと、期限前に相談するのとでは、相手の対応も変わります。
失敗3:一度きりの対処で終える
今年しのいでも、来年また同じ月が来ます。乗り切った後に、年間費用の計算と積み立ての仕組みをつくっておく。そこまでやって、はじめて解決です。
それでも足りないときの選択肢
負担の少ない順に並べる
整理しても足りない場合、順番に検討します。支払先への相談、公的な制度、そして資産の活用。上から順に、負担が軽い順です。
車という資産を使う場合も、売却するのか、期限を区切って預けるのかで結果が変わります。もう乗らないなら売却、また乗りたいなら預ける。判断の軸はここです。
不安だった人が納得できた判断基準
相談の場でよくあるやり取りがあります。
「車検を通したいのに、その費用がない」
この場合、車検を通す費用と、その後の維持費まで含めて考える必要があります。通した後も維持できるのか。そこまで見て、はじめて判断になります。
数字を並べたうえで「今回は手放す」と決める方もいれば、「通して乗り続ける」と決める方もいます。どちらも、比べたうえでの結論なら納得が残ります。
決め手になるのは金額の大小ではありません。その数字を見て自分で判断したかどうかです。人に決めてもらった選択は、後から必ず引っかかります。
今すぐ確認したほうがよい状態
- 車検の期限が1か月以内で、費用の目処が立っていない
- 納付期限が迫っていて、納付先への相談もまだ
- 支払いが重なる月が続き、毎月やりくりしている
迷っているなら、まず年間費用を書き出してください。数字が出れば、動くべきか待つべきかが見えます。
よくある質問
Q1. 自動車税は分割できますか
自治体の窓口に相談すると案内を受けられる場合があります。まずは問い合わせてみてください。
Q2. 車検切れの車はどうなりますか
公道を走行できません。移動には手続きが必要になるため、期限前に対応を決めてください。
Q3. 車検費用の内訳は聞けますか
聞けます。法定費用と整備費用を分けて出してもらってください。優先度の確認も可能です。
Q4. 保険を安くする方法はありますか
補償内容や運転者の範囲を見直すと変わることがあります。契約先に確認してください。
Q5. 車検が近い車でも相談できますか
できます。期限との兼ね合いで進め方が変わるため、車検の残り期間を伝えてください。
Q6. 重なる月をずらせますか
車検の時期は変えられませんが、任意保険の更新時期は契約によって調整できる場合があります。
Q7. 毎月いくら取り分ければいいですか
年間費用を12で割った金額です。まずは書き出して計算してみてください。
Q8. 車を手放すべきか判断できません
年間の維持費と、手放した場合に増える移動費を並べてください。数字が出れば判断できます。
まとめ
車の支払いは、予測できる出費です。予測できるなら、対処もできます。
- 年間費用を書き出し、12で割って毎月取り分ける
- 重なったら、支払いを3つに分類して優先順位をつける
- 納付先・支払先への相談は費用ゼロ。早いほど有利
- それでも足りないなら、負担の少ない順に選択肢を並べる
今年を乗り切ることと、来年同じ状況にならないこと。この2つを分けて考えてください。乗り切った後の仕組みづくりまでが対策です。
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